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特許お役立ち情報

中小企業知財について

中小企業知財について語っています。 以前も書きましたが、中小企業の技術アイデアは「構成」が簡易である、という点は、中小零細企業の資金力、人財力、技術力を考慮すれば、避けて通れない問題であり、この一見、簡易な構成のアイデアを、いかに進歩性のハードルをクリアして保護するか、が中小企業知財の一つのポイントであり。また中小企業支援弁理士の課題です。 典型例として、前回ご紹介した「85
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中小企業知財と知財意識

今回は、中小企業と知財意識について述べます。 中小企業知財で陥りがちな問題点は、中小企業の知財意識の低さです。 この点については、大企業は専門部署である知財部、法務部があり、専門人財が社内の知財関係を常時、監視しているので知財意識は一定程度に維持されていますが、中小零細企業には、一般的に「知財部」はなく、総務部や、場合によっては代表者自身が知財管理を行っており、少数の意識の高
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中小企業知財と紛争事件2

前回の訴訟事件手続の一般論について述べましたが、中小企業知財の観点から見た場合の問題点を述べます。 1.特許・実用新案事件における侵害論  中小企業が原告となって、中小企業又は大企業と戦う場合、先ずは無効論をクリアする必要がありますが、これをクリアできた場合、次の大きな課題は、侵害論です。侵害論では、どのように侵害が成立しているか、を裁判所が理解できるように主張立証する必要が
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中小企業知財と紛争事件2

私の経験からは、中小企業は様々な原因により紛争事件に巻き込まれる場合が多いといえます。大企業の場合には、このような紛争事件を解決するために法務部、知財部がありますが、中小企業の場合には、自社内で紛争事件を解決することはなかなか困難な場合は多いものです。ここに紛争事件における弁理士、特許事務所の存在意義があります。 知財訴訟事件の進行は、無効論 ⇒ 侵害論 ⇒ 損害論という形になりま
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中小企業知財と紛争事件1

代理人の観点から見た場合、中小企業知財の風景と、大企業知財の風景の違いは多々ありますが、その違いが最も顕著に表れるのは紛争事件対応です。 大企業の場合にも、当然に知財に関する紛争事件は起こりますが、多くの場合、各社の知財部、法務部が動き、双方のネゴシエーションにより、場合によってはクロスライセンス等で紛争が表面化する前に解決してしまっているように思われます。従って、日本では、著名企
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補論:特許査定と判決文

日々、特許実務を行い、拒絶理由通知等の応答作業にいそしんでいる弁理士としては、現在の特許審査では、拒絶理由通知、拒絶査定に関しては、非常に詳細な審査官のコメント、見解が数ページにわたって記載されており、特許庁の審査官は、非常に丁寧に「出願に関し特許を拒絶する理由」を記載していただいている、という所感を持っています。 かつて、私が特許事務所で特許実務をスタートしたころ(ほぼ40年前)
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中小企業知財と発明の進歩性4:具体事例

前回の記事では中小企業が、ポリカーボネート製バッグの特許出願をして、拒絶査定をもらい、拒絶査定不服審判の請求をしたことをお話しました。審判では面接審査を申請し、出願人には3人の審判官の前で、全力で発明に係る商品を前に従来品に比して有利な点を45分間に亘ってプレゼンをしてもらいました。 プレゼン後も、基本的に進歩性に否定的な見解の主席審判官に対して、陪席の審判官の一人が、ぽつりと「私
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中小企業知財と発明の進歩性3:具体事例

前回の記事では、「裁判所では進歩性の有無のメルクマールを、効果の顕著性に求める傾向にあり、審査では構成の困難性を基礎として判断する傾向にある」旨のお話をしました。 この点で非常に勉強になったのは、私が経験した案件では「ポリカバッグ事件」です。 この事件は、「合皮製バッグの表皮材としてポリカーボネートを使用するアイデア」を特許化した事案です 元々、合皮製バッグの表皮材には
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中小企業知財と発明の進歩性2

中小企業の発明の特許性に関し、私個人の体験に基づきお話をさせていただいております。 大企業の発明の場合には、元々、圧倒的な技術力があることから、基本的に、特許審査においては大きな説得力があり、審査官を納得せしめるだけの課題と効果が明確であれば、進歩性(構成の困難性)を元々持っている場合が多いといえます。 一方、中小零細企業発明の場合には、非常に構成が簡易なものが多く、仮に課題
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中小企業知財と発明の進歩性1

中小企業の観点、かつ弁理士の立場から知財を語っています。 特許審査での「進歩性」の問題ですが、「進歩性」は特許審査での拒絶理由通知で最も一般的なものであり、弁理士にとっては、永遠の課題といえるものです。 中小企業のお客様が「こんな素晴らしいアイデアがあるのだが特許にしてほしい」ということで来所されます。しかしながら、ご依頼いただくアイデアのほとんどは、かつての私の(大企業の先
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