出願費用を抑えて特許を取得できた事例

この顧客様は、中小企業ではありますが、ある通信技術に関しては日本随一といえる技術を保持している会社です。

　この顧客様は、分割出願戦略ではなく、多数の特許出願により「特許ポートフォリオ」を形成する戦略です。この顧客様とのお付き合いは非常に長く、その間、当所で多数の特許出願を行わせていただいておりますが、本件の場合、基本発明のコンセプトが非常にしっかりとしており、その後の出願は、その改良、応用、発展に関するものです。

この顧客様は、基本発明の特許後、通信技術の分野では、ハードウェア、ソフトウェアを問わず大きな変化があり、かつ、AI技術の発展、その利用もあり、多様な新技術を取り込みながら現在の業態を形成されておられます。

　従って、この顧客様の特許出願の審査での拒絶引例の多くは大企業のものであり、これらの拒絶証拠をいかに克服するか、が我々の仕事になってきます。しかしながら、核となる基本技術は独創的であることから、多くの場合、進歩性の確保に苦労することはありません。

非常にニッチな分野において営々と自社技術を構築してきた努力の成果であります。

　また、弁理士側にとっても、基本技術を理解してしまえば、改良発明に関する新たな技術の学習、発明化のみを行えばよく、さほど負担にはならないことから、出願費用も抑えめにすることができ、拒絶対応を含め多数案件出願を顧客様の負担にならないように進めることができております。

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